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慶安宮

慶安宮の正面 1
慶安宮の正面
慶安宮の神像 2
慶安宮の神像
慶安宮の正面縮小圖片, 角度1
慶安宮の神像縮小圖片, 角度2

慶安宮は媽祖廟とも呼ばれ、基隆市忠二路の左側にある、基隆で最も古い廟宇の一つである。早期の基隆は市街区が未開であり、中国沿岸商船の往来する出入港で、更に農耕にも適していなかったため、大多数の住民は皆漁業を主としていた。平安祈願のために、清の乾隆45年に牛稠港に廟を建てて、天上聖母を祀り、後に基隆が海を埋め立てるため、現在の位置へと移転した。 込み合う市街地の中にあるが、百年も経つ古廟の古朴さは依然感じられ、龍柱の彫刻も精美で、廟前の石獅子は素朴で重厚な手法で、廟壁は陶磁器造り、内壁はイタリア石造りに改められ、非常に優雅である。正殿の龕には媽祖の坐像が祀られ、龕の外には千里眼と順風耳が左右で勇ましく仕えており、龕の前にも媽祖等の神像が祀られ、殿の前には扁額が掛けられており、「澤被蒼生」と書かれている。 旧暦のついたち、十五日、神仏の聖誕日やお正月シーズンには、各地から信者が大勢参拝にやって来る。慶安宮では毎月ついたちと十五日に「補運」や「消災祈福礼斗」法会を行い、毎年7月に行なわれる中元祭と3月の媽祖聖誕は年間二大行事であり、中元祭の時は、慶安宮が非常に重要な役割を担っている。というのも、旧暦7月1日に老大公廟で龕門を開き、普渡を行なった後、7月12日にはまず慶安宮から「七月灯」を各名字の人々に分け、灯りを入口や街路口に置いて、夜間に魂の通り道を導いている。続いての見どころ「迎斗灯」もここで行われる。この儀式は信者によって準備された陣頭が先頭を導き、その後各名字単位に分かれて斗灯を迎えながら練り歩き、平安を祈願する。練り歩きを終えたら、これらの斗灯を慶安宮に送って祀る。翌日は慶安宮前で「豎灯篙(灯りをつけた竿を建てる)」を行い、漂流する幽霊たちに各界から供えられた各種供え物を召し上がるようにと呼びかける。 基隆慶安宮は全省で唯一、湄洲媽、泉州媽、漳州媽を祀っている媽祖廟であり、古朴で荘厳な建築スタイルを持ち、賑やかな市街地の中にいながら、静かに穏やかで平和な雰囲気を表現している。慶安宮は多くの祭典や習俗の発祥地でもあり、その悠久な歴史は和平島天后宮や城隍廟と並んで、基隆三大名剎と呼ばれている。