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今日はどこへ?

台湾最北端にある基隆はもともと「雞籠」という名称で呼ばれていましたが、清朝時代に今の漢字へと変わりました。三面は山で、正面には海という環境であることから天然の港湾都市として栄えました。その地理的重要性から台湾の歴史にも深い関わりを持っています。例えば和平島にはサン・サルヴァドール城と修道院跡地がありますが、これは17世紀の大航海時代にスペイン人とオランダ人がこの地を訪れている確たる証拠です。街の中心にある崁仔頂街は、基隆に駐在していた清軍が建設した最初の街道であり、現存する獅球嶺というトンネルは中国鉄道史において最初に建設されたトンネルとして知られています。また、基隆名物の「吉古拉(ジーグーラー)」という食べ物は、日本の「ちくわ」で日本統治時代に広まったと言います。さらに当時は基隆の人口の約3分の1が日本人であるなど日本にとっても非常に重要な港であったことがわかります。「港都夜雨」という有名な楽曲は基隆がモチーフとなっています。以前の基隆といえば夜市の屋台が有名でしたが、最近では潮境公園、和平島公園といった新たなスポットに加え、おしゃれなカフェも増えています。また、豊な自然と歴史的旧跡も多々残っている風情溢れる都市です。

基隆の遊び方

海洋都市である基隆は生活から海を切り離すことができません。また、歴史的背景から移民の影響などもあり、食事の種類が豊富でジャンルも多岐に渡ります。基隆を訪れた際はぜひ新しい味に挑戦し、海沿いに住む人たちの伝統的な濃い味付けの料理を楽しんでください。

細かい路地の多い基隆の町並みを見ると既視感に似た感覚を覚えますが、それは風情溢れる雨の街としてMVやドラマなどのロケ地として使用されているためです。特に中山陸橋は女優の舒淇(スー・チー)が主演を果たした映画で使用されたことで有名です。

宗教信仰で知られる基隆は複雑な文化背景によって様々な宗教が入り混じった場所です。旧暦の7月になると基隆老大公廟で龕門(鬼門)が開かれ、先祖の霊を祀るために色鮮やかな照明が街を照らし、さらに多くの人たちがこの地に集まります。

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