暖東苗圃は暖暖東碇路12号に位置する。特殊な気候条件のゆえに、多様な生態環境が創造され、動植物の景観が相当豊富な、趣あふれる森林浴スポットである。苗圃の中に入れば、さわやかな空気と、目の前いっぱいに広がる緑が、人々の心を癒してくれる。 暖東苗圃は1995年より、基隆市政府が自然教育及び苗木栽培を目標として、経営を開始した。苗圃内にある生態展示館には各種テーマの展覧があり、自然歩道には廃棄枕木を使用して、原始的な自然の美しさを添えている。全体整備計画により、暖東苗圃は他のレジャースポットとも大きく差がついている。 暖東苗圃は低海抜の天然広葉樹林で、高湿多雨という海洋調節性気候の特徴ゆえに、非常に複雑かつ豊富な動植物が育まれている。 暖東苗圃の植物には天然樹林：タブノキ、ヒカゲヘゴ等と、人工樹林：アカシア、スギ等がある。ここには少なくとも300種余りの植物と、200種余りのチョウ、その他多種の生物が生息し、基隆近郊で森林浴、バードウォッチング、チョウ観賞が同時に楽しめる珍しいスポットであり、自然に親しみ、花鳥を観賞するだけでなく、学校等が生態教育を行なえる天然の教室でもある。 また、2009年7月に、暖暖運動公園と暖東苗圃を繋ぐ「暖暖吊り橋」が開通したため、現地特色に溢れたこの吊り橋を経由して、暖東苗圃と暖暖運動公園を行き交うことが可能となった。