基隆市和平島平一路の駐車場にある修道院の考古遺跡は、学術的な発掘調査が進んでいる場所で、特に近年は非常に重要な成果を上げています。
基隆市文化局から依頼を受けた国立清華大学の考古学チームが2019年まで延長して発掘を行ったことで、遺跡の基礎部分から教堂の内陣や主要な構造、控え壁の遺構など諸聖教堂の全容が明らかとなってきました。さらに教堂内の総面積は200平方メートル以上、敷地面積は350平方メートル以上であったと推測されています。オランダの歴史資料によるとオランダ人がかつてこの地を占領していたスペイン人を撃退した際、400人以上の捕虜がこの教堂内に収容されたとあることからも非常に巨大な教堂であったことがわかります。
遺跡の中からは遺骸の他にもヨーロッパ式のバックルや中国との交易によってもたらされた磁器、青花杯、安平壺などの遺物が出土していますし、400年〜2000年前の鉄器時代の文化層や3000年以上前の円山文化層などオランダ統治時代以外の地層も発見されています。
スペイン諸聖教堂考古遺跡
スポット地図
場所
基隆市和平島平一路25号
駐車場
He 1st Rd parking lot
時間
under construction. temporarily closed.
チケット
チケット不要
旅
基隆市内バス101号に乗って「和平國小(佛祖廟)」で下車し、徒歩で3分ほど。