日本人が台湾を統治した1895年当時、台湾はマラリアやコレラ、チフスといった感染病が蔓延していました。まず台湾の衛生問題の解決を迫られた総督府は、1896年に日本の内務省衛生局長であった後藤新平を衛生顧問として台湾に派遣します。後藤は上下水道の建設を提案し、さらにウィリアム・バートンを推薦して台北市と基隆市の衛生調査、作業工程を組ませます。1897年にはバートンが2回目の調査を終了し、「基隆水道工事調査報告と積極的な衛生改善作業の実施、1896年基隆衛生工事調査と施工開始」が提出されました。バートンの提案で基隆水道の水源は暖暖街の西側にある西勢渓の上流域と定まり、ここに貯水施設や浄水設備が設置されることになります。1989年から始まった基隆水道工事は1902年に竣工し、同年10月から正式に給水が始まると、その後も1908年、1917年、1923年と段階的にろ過池、ろ過装置、浄水池、浄水装置などが増設されました。台湾返還後は水源處が管理を引き継ぎ、台湾省自来水公司第一区管理處、新水給水場、暖暖浄水場と名を改めました。
※外観は自由に見て回れますが、内部の見学は公式な手続きが必要です。
暖暖百年幇浦間
スポット地図
場所
基隆市暖暖区水源路38号
電話
02-24582233
駐車場
駐車場無し
時間
常時開放
チケット
チケット不要
旅
1. 基隆市内バス602に乗って「水源地」で下車し、徒歩2分ほど。